ここ数年のアウトドアブームでキャンパー人口は今なお激増中ですよね。
キャンプ場でも国内外の様々なテントやスタイルが見られるようになりました。
そんな中、ハイスペックなテントとしてこだわりのキャンパー達に人気なのがヒルバーグのテント。
南極などの極地でも使用されるこのテントを雪中キャンプに使っている方も多いですが、寒い時期に一緒に持っていきたいのが薪ストーブですよね!
今回はそんなヒルバーグのテントでも最も人気のあるテントの一つ「アトラス」に薪ストーブをインストールする方法を紹介します!
アトラス×薪ストーブ??
- アトラスに薪ストーブは入れられる?
- 薪ストーブを入れてもテントは大丈夫?
- どんな方法がある?
- 薪ストーブを入れるのに必要な物は?
こんな疑問にお答えします。
僕は2015年からヒルバーグアトラスに薪ストーブを入れて7年以上は使用してきました。
アトラスに薪ストーブを入れようか悩んでいる方、薪ストーブを入れられるなら買いたいと思っている方の参考になれば幸いです。
注意点
- アトラスでの薪ストーブの使用を推奨しているものではありませんのであくまで参考としてください。
- メーカーにより薪ストーブの使用を想定してる幕もありますが、テント内での火器の使用は自己責任です。
使用に際しては十分な換気と一酸化炭素警報機等の対策を万全にしてください。
アトラスのおさらい
この記事を読んでくださっている方はアトラスの事はもう十分に知っている方、もしくはすでに持っている方ばかりだと思いますので、詳しいスペックなどは省略させて頂きます。
ですが、購入した年によりアトラスも仕様が変更になっているので、参考までに僕のアトラスを簡単に紹介します!
メーカー | HILLEBERG (ヒルバーグ) |
購入年 | 2015年5月 |
モデル | アトラスベーシック |
ポール | 17mm |
カラー | グリーン |
購入価格 | ¥249,800-(本体) |
オプション | ベスタビュール(¥52,990-) |
〃 | フロアーシート(¥47,980-) |
合計金額 | ¥350,770- |
定価よりは少し安かったと記憶しています。
僕が買ったものは「旧アトラス」とは違い、ポールも太くなり、色味も変わった後のモデルになります。
ただしこの頃はまだサンドカラーはラインナップされる前になります。
旧モデルはポールが細く、グリーンが今よりも明るい色で、丸い換気口も無いものです。
これを見てまず購入価格に驚かれた方もいると思います。
僕も現在の価格を確認していたらここまで値上がりしているとは思ってもいなくてびっくりでした!
現在は本体のみで定価¥440,000!になっているのでずいぶん値上がりしています!
ベスタビュール等のオプション品も同じく値上がりしていますね。
当時の値段だと、本体にベスタビュールとフロアを買っても現在の本体代より安いです。
またいつ値上がりするか分からないので購入を考えている方は早めに決断した方が良さそうですね!
アトラスに薪ストーブを入れる方法
結論:テントに穴を開けて煙突を出します。
煙突を出す方法としては
- 木材などで幕除けを作って煙突を出す
- サイドの換気孔から煙突を出す
- トップのフライを外す(晴れの日限定)
など考えられますが、僕は薪ストーブを入れるために本体以外の必要装備が増えるのも嫌だったし、何よりスタイルをシンプルにしたかったのでテントに穴を開けました!
ヒルバーグに自らハサミを入れる変態はそういないですよね。(笑)
でも開けちゃいました。
では、実際の方法を説明します。
使用している薪ストーブは?
僕が使っているのはANEVAY(アネヴェイ)のフロンティアストーブです。
コンパクトさと形が気に入ってこのストーブを選びましたが、当時は今流行りのガラス窓付きのキャンプ用薪ストーブは少なかったですねー。
現在ではANEVAYもフロンティアPULSというガラス窓付きで太い煙突のモデルも出ています。
やっぱり炎が見えるのはイイですねー!
煙突用の穴を開ける
いよいよヒルバーグを切ります!
、、、ですが穴を開けるのは実は本体ではなくトップのフライです。
「なーんだ」と聞こえてきそうですが、本体に穴を開けるのはやはり強度的にも問題があるし、穴の位置を間違ったら取り返しがつきません!
そこでフライシートのみをもう一枚注文して、通常使用分と薪ストーブ用の二種類にしました。
薪ストーブ用のフライにはANEVAYの専用フラッシングキットを取付しています。
取付け位置を決めたら実際にフライを切りますが、本体も組立てた状態でないと位置決めが難しいので、
完全に組み立ててフライのテンションもかけた状態で穴の位置を決めます。
フラッシングキットは金属のプレートで生地を挟むようにボルトで固定します。
設置する。
アトラスのフライには真ん中に一本ポールが通りますが、薪ストーブ用はフラッシングキットを付けたため使えなくなります。
フライの四隅のコードでしっかりテンションをかけて、さらに煙突自体でも支える形となるので意外と安定しています。
大体この位置の設置すると、アトラスのちょうど真ん中の赤いテープにストーブの端がきます。
僕はいつもベスタビュールにMSRのインナーを入れてカンガルースタイルにしているので、
ベスタビュールからではなく反対側を出入口にしています。
こうすると、インナーとストーブの距離も取れるし、間にテーブルもちょうどよく収まります。
このような感じで設置完了です☆
ストーブの種類が変わってもフラッシングキットは色々な煙突のパイプ径に対応出来るので、
今持っているストーブでも同じように設置出来ると思います。
どうしても灰が少しテントに落ちてきますので撤収の際にはキレイに落としましょう。
まとめ
- フライをもう一枚用意して穴を開ける
- フラッシングキットを取り付ける
- フライのセンターのポールは入れない
以上が僕のアトラスへの薪ストーブの設置方法です。
コットン幕ではないアトラスに薪ストーブを入れるのは色々と勇気が必要でしたが、問題なく運用出来ています。
やはり火の粉でテントに穴が開かないかが一番心配でしたが、今のところは大丈夫です。
延長パイプでもう少し煙突を長くすればさらに安心かもしれません!
ただ、煙突からだけではなく、薪をいれる時にもテントの中で火の粉が舞う可能性もあるので、
今回の設置方法のように極力幕から離すように真ん中に設置すのがいいと思います。
もし火の粉で穴が開いた時にはここでお知らせします!(笑)
最後まで読んでいただきありがとうございました。